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2020/08/31 15:05

環境ビジネス海螺創業は中間1割増益、ごみ処理事業など好調(詳報) 無料記事

 環境ビジネス企業の中国海螺創業HD(チャイナ・コンチ・ベンチャー・ホールディングス:586/HK)はこのほど、2020年6月中間期の業績を発表し、純利益が前年同期比10.4%増の34億6848万人民元(約530億円、希薄化後EPS:1.85人民元)に拡大したと報告した。売上高は33.9%増の28億1697万人民元。中間配当は実施しない方針だ。
 中国政府が環境保護政策に力を入れる中、主力のごみ処理や固形廃棄物処理部門でプロジェクトが相次いで運営を開始し、業績を支えた。部門別の売上高は、ごみ処理が40.0%増の21億695万人民元、固形廃棄物処理が41.4%増の3億9148万人民元、省エネ設備・装置が6.0%増の1億6872万人民元にそれぞれ拡大している。
 一方、新型コロナウイルス流行のマイナス影響を受け、新型建材部門の売上高は7.1%減の4154万人民元に縮小。港湾物流部門も8.6%減の1億826万人民元と低迷した。
 エリア別の売上高は、主力市場の中国本土が33.4%増加。アジア(中国本土を除く)も66.3%増と大幅に伸びた。アジアでは、ミャンマーや日本でのプロジェクトが売り上げを押し上げている。
 同社は環境ビジネスを主力とするほか、港湾物流、建材販売の3事業を手がける。安徽海螺水泥の親会社である安徽海螺集団の労働組合や元幹部が設立した。環境ビジネスでは、ごみ発電所の運営・建設、産業廃棄物処理が主力業務。中でもセメント工場向けの廃棄物処理に強みを持つ。国内23省市で139件の環境プロジェクトを運営・建設し、年間処理能力は生活ゴミが1250万トン、産業廃棄物が786万トン(20年6月末)。港湾物流では、江蘇省揚州市の海昌港を運営する。


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