/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/01/27 13:26

香港前場:ハンセン2.6%安で反落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 27日前場の香港マーケットは、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比625.10ポイント(2.57%)安の23664.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が256.01ポイント(3.01%)安の8256.28ポイントとそろって反落した。売買代金は720億1200万香港ドルとなっている(26日前場は697億1070万香港ドル)。
 米金融引き締めの警戒感が投資家心理を冷やす流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、賃金や物価のインフレに言及し、早期の利上げやバランスシートの縮小に積極的なスタンスを示した。中国企業の成長鈍化も懸念材料。全国工業企業の利益総額は2021年12月、前年同月比4.2%増にとどまり、伸び率は11月の9.0%から鈍化している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技指数は4.5%安と他の指数をアンダーパフォームし、構成銘柄は全面安となった。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が11.8%安、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(金蝶国際ソフト:268/HK)が8.8%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が8.4%安と下げが目立っている。ほか、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が6.5%安の109.30香港ドル。一時、108.50香港ドルまで売られ、昨年12月30日に付けた上場以来安値(109.20香港ドル)を下回った。
 自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が6.9%、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が6.4%、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が6.1%、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%ずつ下落した。
 半導体や通信設備・工事などハイテク関連もさえない。華虹半導体(1347/HK)が4.5%安、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が2.6%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が3.5%安、京信通信系統HD(2342/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
 教育サービスの銘柄群が連日で急落。中国教育集団HD(839/HK)が20.9%安、民生教育集団(1569/HK)が19.2%安、中国東方教育HD(667/HK)が7.5%安で引けた。米国や香港で上場する民営教育企業に対し、中国政府が国内の学校資産保有を禁止する方針を通知した――とのうわさが引き続き売り材料視されている。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の3425.28ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、素材株、医薬品株、公益株、不動産株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。運輸株も買われた。

内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース

表示できるニュースがありません。