14日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比55.63ポイント（1.84％）高の3071.99ポイントと反発した。
　投資家のリスク選好姿勢が回復する流れ。インフレ高進懸念のやや後退や、人民元安進行の一服が好感された。寄り付き直後に公表された9月の物価統計では、消費者物価指数（CPI）が前年同月比プラス2.8％となり、上昇率は市場予想（2.9％）を下回っている。生産者物価指数（PPI）も下振れた。また、米10年債利回りが低下する中、外国為替市場で対米ドルのオフショア人民元は元高に転じて推移している。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、医薬品の上げが目立つ。薬明康徳（603259/SH）と人福医薬集団（600079/SH）、江蘇恒瑞医薬（600276/SH）がそろってストップ（10.0％）高、上海復星医薬集団（600196/SH）が6.0％高で引けた。
　ハイテク株も高い。IC設計の上海韋爾半導体（603501/SH）が5.1％、携帯端末ODM（開発・製造受託サービス）世界最大手の聞泰科技（600745/SH）が4.6％、電子部品メーカー大手の環旭電子（601231/SH）が4.2％、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電（600703/SH）が3.8％ずつ上昇した。
　消費関連株もしっかり。小売の王府井集団（600859/SH）と酒造の舎得酒業（600702/SH）がそろって5.9％高、免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）が2.9％高、自動車の上海汽車集団（600104/SH）が2.6％高、家電の海爾智家（600690/SH）が1.9％高と値を上げた。素材株、不動産株、銀行株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.93ポイント（1.00％）高の295.03ポイント、深センB株指数が12.64ポイント（1.12％）高の1140.02ポイントで終了した。



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