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2023/05/22 13:22

香港前場:ハンセン1.3%高で反発、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け22日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比252.34ポイント(1.30%)高の19702.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.00ポイント(1.58%)高の6697.92ポイントとそろって反発した。売買代金は537億4080万香港ドルとなっている(19日前場は506億8900万香港ドル)。
 米金利高の懸念後退で投資家心理が上向く流れ。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は19日、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く可能性を示唆した。米債券市場では、米10円債利回りが低下している。香港の金利は米金融政策に追随するだけに、域内金利の上昇不安も薄らいだ。朝方公表された中国の5月最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、1年物(前月は3.65%)と5年物(同4.30%)が予想通りそれぞれ9カ月連続で据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.4%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.3%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が5.6%高、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 中国発電セクターも高い。華能国際電力(902/HK)が6.5%、華潤電力HD(836/HK)が4.7%、華電国際電力(1071/HK)と中国電力国際発展(2380/HK)がそろって4.5%ずつ上昇した。国家発展改革委員会(発改委)などは19日、電力需給のピークに対応する方針を示している。先ごろ報告された4月の電力消費量は前年同月比で8.3%増加し、伸びは3月の5.9%から加速した。
 食品飲料の銘柄群もしっかり。康師傅HD(322/HK)が3.0%高、統一企業中国HD(220/HK)が2.8%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.5%高、農夫山泉(9633/HK)が1.9%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.8%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。薬明生物技術(2269/HK)が5.8%高、翰森製薬集団(3692/HK)が3.7%高、百済神州(6160/HK)が3.2%高、石薬集団(1093/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%高の3287.09ポイントで前場取引を終了した。発電・電力設備株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、運輸株なども買われた。半面、金融株は安い。ハイテク株、エネルギー株、不動産株も売られた。



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