フィットネス事業のKEEP（3650/HK）は上場初日の12日、公募価格を4.77％上回る30.30香港ドルで寄り付いた。
　売買単位は100株、公募価格は仮条件（28.92〜61.46香港ドル）下限の28.92香港ドルに決まった。1083万8600株を公開し、手数料などを除く手取り概算で1億9200万香港ドル（約35億円）を調達。オーバーアロットメントを行使した場合の調達額は、2億3880万香港ドルに膨らむ。うち35％を研究開発、30％をフィットネス・コンテンツの開発および多角化、25％をブランドのプロモーションとマーケティング、残りを運転資金などに充当する。
　北京市を拠点とする同社は、「KEEP」ブランドでフィットネスの総合ソリューションを手がける。ユーザーがフィットネスの目標を達成するためのオンラインエクササイズコンテンツ、スマート・フィットネス機器（スマート・ハードウェア）、スポーツ製品を提供。人工知能（AI）を活用したパーソナライズ・トレーニング・プログラムを通じて、インタラクティブなライブ・クラスや録画クラスなど、ユーザーはニーズに合わせた幅広いコンテンツを利用できる。収益の大部分はプライベートブランド・スポーツ商品の販売によるものだ。2022年の月間平均アクティブユーザー数とワークアウト数で中国最大のフィットネスプラットフォーム。中国フィットネス人口の77.5％がKEEPモバイルアプリを知っている。月間平均アクティブユーザー数は19年が2180万人、20年が2970万人、21年が3440万人、22年が3640万人だった。


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