香港の広告代理店、新伝企画（1284/HK）は上場初日の18日、公募価格を4.35％下回る0.88香港ドルで寄り付いた。
　売買単位は5000株、公募価格の仮条件（0.84〜0.92香港ドル）上限の0.92香港ドルに決まった。1億5000万株を公開し、手数料などを除く手取り概算で1億100万香港ドル（約17億円）を調達。うち44.4％を製品ミックス、データ収集・分析能力の拡大・強化、26.3％を他メディアやEコマース業者の買収や戦略的提携、12.5％を社内メディア・コンテンツ管理プラットフォームの構築、6.9％を銀行ローンの返済、残りを運転資金などに充当する。
　香港で業務展開する同社は、デジタルメディア・プラットフォームを通じて、広告主（グローバルブランドオーナー、広告代理店から中小企業まで）に総合広告ソリューションを提供する。「新假期」「東方新地」「経済一週」「新Monday」などのメディアブランド9件を展開。多様性、知名度、人気のある自社メディアブランドの下で、さまざまな興味に合わせたコンテンツを作成・発行している。また自社のウェブサイトやモバイル・アプリ、第三者のソーシャルメディア・プラットフォーム（Facebook、Instagram、YouTube、LinkedIn）を含む強力なデジタル・メディア機能を通じて、さまざまなタイプの読者にリーチすることで、広告主の価値を創造。広告主が広告を掲載できる雑誌や旅行ガイド（デジタル事業に比べ重要性は低下している）も多数発行している。ユーロモニターのデータによれば、収益ベースで過去3期連続（20〜22年）で香港のオンライン広告代理店で第2位にランクイン。市場シェアはそれぞれ1.9％、1.8％、1.8％という規模だ。売上高は20年12月期が2億1158万香港ドル、21年12月期が2億4519万香港ドル、22年12月期が2億4067万香港ドルだった。


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