大型で非常に強い勢力の台風5号（トクスリ）の接近を受け、香港天文台は26日夜に台風警報「シグナル1」を発令している。27日午前11時45分（現地時間）時点の最新予報によると、シグナル1は同日夜にかけて継続される見通しだ。ただ、強風域は珠江河口から一定の距離を維持しているため、香港で強風となる恐れは小さいと天文台は予想。台風警報を引き上げる可能性は低いとみている。
　香港の台風警報は、シグナル1→3→8→9→10の5段階。シグナル8以上の台風警報が発令された場合、発令と解除のタイミングによって、香港証券取引所では株式取引が一部または終日中止される。最新の天文台の予報に基づけば、28日の株式取引に影響が出る可能性は低い。
　気象庁によると、日本時間27日正午過ぎの時点で、台風5号の中心部は北緯21度、東経119度10分の南シナ海上に位置する。中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒40メートル（最大瞬間秒速60メートル）。時速20キロメートルで北西方向に進行している。


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