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2019/08/27 12:20

「QRコード」利用世界9割超の中国、産業標準化に着手 無料記事

 中国の専門家が「QRコード」産業を標準化するよう提案している。中国の二次元コード利用は、世界全体の9割を超えるなど膨大。産業チェーンも急ピッチに形成された。発祥地は中国でないものの、応用範囲は携帯端末の読み取りによる「支払い」から、さらに食品や化粧品などにまで広がっている。広東省・仏山市南海区で23〜25日に開催された「2019国際二維碼産業発展大会(2019 International Two-dimensional Code Industry Development Summit)」の報告内容として、中国政府系メディアが伝えた。
 QRコードに代表される二次元コード産業の規模は、すでに年間約1兆人民元(約14兆8000億円)以上に拡大している。スマートフォン端末を利用したGRコード決済は、いまや中国で最も用いられる取引手段だ。このほかトレーサビリティー(生産履歴追跡)システムの構築も容易になる。利便性が一気に向上するだけに、各社が生産や保管、流通、販売の各分野に導入した。
 ただ、問題点もある。各国間で技術や設備の互換性が保たれていないため。世界貿易の効率化、産業チェーンの再構築、デジタル経済のさらなる発展に向けて、技術の規格化と標準化を推進しなければならないと総括された。
 今回の二次元コード産業発展大会では、中国をはじめフランスやドイツなど14カ国の組織が「国際二次元コード産業協力組織立ち上げ準備委員会」を発足させることで合意。世界の貿易や経済の一体化を目指し、QRコード産業の規範化に乗り出すという方針で一致した。
 全世界の普及を視野に入れ、デンソー(デンソー/東証)は識別コードを規格化して世界標準とした。特許を無料開放し、使用料を徴収していない。Quick Responseを表した登録商標「QRコード」で登記した。このマトリックス型二次元コードは、部品工場や配送センターなどでの使用を想定し、デンソー開発部門(デンソーウェーブとして分離)が1994年に発明。デンソーはQRコードリーダーの製造販売を推進。リーダー事業を起ち上げた。


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