2020/09/21 17:46
香港大引:ハンセン2.1%安で反落、HSBC5.3%下落
週明け21日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比504.72ポイント(2.06%)安の23950.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.68ポイント(1.66%)安の9640.42ポイントとそろって反落した。ハンセン指数が心理的節目の24000を割り込んで引けるのは、6月15日以来となる。売買代金は1149億1500万香港ドルにやや縮小した(18日は1440億8800万香港ドル)。
米中対立の警戒感がくすぶる流れ。中国商務部は19日、国内企業の権利を害する外国企業などを「信頼できない実体」としてリスト化し(中国版エンティティリスト)、取引を制限・禁止する制度を発表した。即日で施行している。中国アプリを巡る不透明感がやや薄らぐなか、指数は小高くスタートしたものの、ほどなくマイナスに転じた。中盤から下げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が5.3%安。同社に関しては、上述した「中国版エンティティリスト」に第1陣として組み入れられるとの観測が嫌気された。そのほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が6.6%安、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)がそろって4.8%安と下げが目立った。カジノ銘柄については、中国当局が足元で、マカオでのマネーロンダリング(資金洗浄)取り締まりを強化している模様――と香港メディアが21日報じたことも売り材料視されている。
ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連などで構成されるハンセン科技指数は2.4%安(構成30銘柄のうち27が下落)。組み入れ銘柄では、上記した小米集団のほか、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.6%安、衆安在線財産保険(6060/HK)が4.1%安、平安健康医療科技(1833/HK)が3.8%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.8%安などと値を下げている。
セクター別では、中国の保険が安い。中国太平保険HD(966/HK)が5.8%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が4.1%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.8%ずつ下落した。
空運キャリアや空港など交通・運輸セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)が5.0%安、中国東方航空(670/HK)が3.0%安、中国国際航空(753/HK)が2.7%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が5.8%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.8%安で引けた。
半面、証券セクターの一角は物色される。江蘇省無錫市を地盤とする国聯証券(1456/HK、601456/SH)が35.9%高と急騰した。同業の国金証券(600109/SH)と合併する計画が刺激材料となっている。これを皮切りに、中国の証券業界で合併・買収(M&A)ラッシュが始まる可能性が指摘された。そのほか、華泰証券(6886/HK)が0.8%高、中信証券(6030/HK)が0.7%高と上昇している。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%安の3316.94ポイントで終えた。保険株が安い。消費関連株、公益株、医薬品株、空運株、不動産株、自動車株、銀行株なども売られた。半面、証券株の一角はしっかり。防衛関連株、メディア関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中対立の警戒感がくすぶる流れ。中国商務部は19日、国内企業の権利を害する外国企業などを「信頼できない実体」としてリスト化し(中国版エンティティリスト)、取引を制限・禁止する制度を発表した。即日で施行している。中国アプリを巡る不透明感がやや薄らぐなか、指数は小高くスタートしたものの、ほどなくマイナスに転じた。中盤から下げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が5.3%安。同社に関しては、上述した「中国版エンティティリスト」に第1陣として組み入れられるとの観測が嫌気された。そのほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が6.6%安、マカオカジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)がそろって4.8%安と下げが目立った。カジノ銘柄については、中国当局が足元で、マカオでのマネーロンダリング(資金洗浄)取り締まりを強化している模様――と香港メディアが21日報じたことも売り材料視されている。
ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連などで構成されるハンセン科技指数は2.4%安(構成30銘柄のうち27が下落)。組み入れ銘柄では、上記した小米集団のほか、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.6%安、衆安在線財産保険(6060/HK)が4.1%安、平安健康医療科技(1833/HK)が3.8%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.8%安などと値を下げている。
セクター別では、中国の保険が安い。中国太平保険HD(966/HK)が5.8%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が4.1%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.8%ずつ下落した。
空運キャリアや空港など交通・運輸セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)が5.0%安、中国東方航空(670/HK)が3.0%安、中国国際航空(753/HK)が2.7%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が5.8%安、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.8%安で引けた。
半面、証券セクターの一角は物色される。江蘇省無錫市を地盤とする国聯証券(1456/HK、601456/SH)が35.9%高と急騰した。同業の国金証券(600109/SH)と合併する計画が刺激材料となっている。これを皮切りに、中国の証券業界で合併・買収(M&A)ラッシュが始まる可能性が指摘された。そのほか、華泰証券(6886/HK)が0.8%高、中信証券(6030/HK)が0.7%高と上昇している。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.63%安の3316.94ポイントで終えた。保険株が安い。消費関連株、公益株、医薬品株、空運株、不動産株、自動車株、銀行株なども売られた。半面、証券株の一角はしっかり。防衛関連株、メディア関連株も買われた。
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