中国宅配大手の順豊速運（広東省深セン市）が近く、衣類クリーニング大手の天天洗衣（同省広州市）と組み、インターネット注文のクリーニングサービスに乗り出すことが分かった。衣類を依頼者の自宅から引き取り、クリーニング後に自宅に届けるシステムで、順豊速運は自社の配送ネットワークを活用するとみられる。広州日報が4日付で伝えた。
　同類のクリーニングサービスを巡っては、中国国内で2016年に急増。一時は業者が83社ほどあったものの、コスト高からクリーニング、配送ともにサービスの質が低下。消費者の支持を得られず、17年には市場から撤退する企業が相次いだ。
　順豊速運と天天洗衣は、配送とクリーニング、それぞれの強みを生かして低コストながらレベルの高いサービスを提供する構え。現在、店舗に衣類を持ち込む従来型クリーニングサービスは中高年層の利用が多い。一方、出前などネット注文市場の利用者は若者が大半を占める。ネット注文クリーニングで顧客を獲得するには、新たな形で消費者にアピールすることが課題となる。


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