四川省成都に本拠を置く白酒（中国蒸留酒）大手の四川水井坊（600779/SH）はこのほど、高級白酒「水井坊博物館壹号」を販売すると発表した。希望小売価格は1万998人民元（約18万円）と高価格帯に設定した。同商品はコレクション目的を想定した限定発売品で、今年の販売量は2018本。同社はここ数年、高級路線を強調。今後毎年、中秋節や国慶節の国民行事を控えて、白酒需要が高まるこの時期に高級商品を投入していきたい考えだ。北京晨報網が18日付で伝えた。
　共産党中央が2012年末、「ぜいたく禁止令」と呼ばれる中央八項規定を発表したことで一時、中国では高級酒の売り上げが急減した。ただこのところ、白酒販売については回復傾向が見られる。水井坊はこの機に高級路線にシフトを進める構え。同社の筆頭株主である蒸留酒世界最大手の英ディアジオは水井坊の販売拡大によって、白酒市場でのシェア拡大を目指している。


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