/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/12/31 14:06

18年の香港マーケットはハンセン13.6%のマイナス、瑞声科技が67%下落 無料記事

 2018年の最終商いとなった12月31日、香港マーケットでは、主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比341.50ポイント(1.34%)高の25845.70ポイントと続伸した。年間の騰落率は13.62%のマイナス(2017年はプラス35.99%)。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は132.53ポイント(1.33%)高の10124.75ポイントと続伸した。年間ではマイナス15.53%(17年はプラス24.64%)。
 ハンセン指数の構成銘柄の年間下落率は、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が66.8%でTOPを記録。アップルに部品供給する同社は、「iPhone」の販売不振がネガティブ要因となった。また、米中貿易戦争の激化も不安要素として意識される。2位は民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)で48.5%。自動車業界を巡っては、中国汽車工業協会(CAAM)が2018年新車販売の予測について、当初の予想を下方修正し、成長が後退すると予想。足元の販売低迷が株価調整を急がせた格好だ。
 本土株指数の構成銘柄では、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が63.9%、国有資産管理会社(AMC)の中国華融資産管理(2799/HK)が58.8%、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(グレート・ウォール・モーター:2333/HK)が48.5%と値下がり率上位に並んだ。
 半面、中国の不動産株は堅調。中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が35.2%でハンセン指数構成銘柄の上昇率TOPに輝いた。同社の月次統計では、不動産成約が前年比プラスで推移し、中間業績は純利益が倍増している。不動産業界を巡っては、地方政府の間で物件購入規制の見直しが相次ぐなど、当局が引き締めを緩和しつつあることも好材料となった。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース