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2018/08/24 17:37

中国:豪華客船の国内建造に問題山積、部品・材料の8割は輸入頼み 無料記事

 今月12日に初航海に出発したばかりの国産豪華客船「Illusion Plus(幻想号)」が経由地の深セン港で就航した際、部品の損傷が複数発見されて問題となっている。21世紀経済報道が23日付で伝えた。同客船は中国国際海運集装箱集団(中集集団)傘下の中集来福士海洋工程(中集来福士)が国内で建造したものだが、主要部品は海外から調達している。
 中集来福士は部品の損傷について、供給元であるオランダのメーカーに再三問い合わせたが、対応は誠意に欠けるものだったという。これを受けて、同社客船部門の邵会良・総経理は「中国で豪華客船を建造するには産業チェーンが整っていないため、造船業者は多くの問題に直面する」と指摘。主要部品を輸入に頼る国内建造の問題が浮き彫りになった格好だ。
 中国交通運輸協会のクルーザー・ヨット分会によると、中国国内で客船やヨットを建造するには重要部品や材料の8割以上を輸入に頼らざるを得ないという。エンジンや電気設備に至っては、輸入依存度が9割を超える状況だ。
 客船やヨットを完成済みの状態で輸入するには10%の関税と17%の増値税、10%の消費税が必要。コストが高くつくが、国内で建造するにしても部品や材料は輸入となるため、同様に高い税金がかかる。さらに世界各地の業者から部品や材料を調達する必要があり、建造コストはさらに膨らむことになるという。


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