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2021/06/03 13:29

香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比117.69ポイント(0.40%)安の29179.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.70ポイント(0.33%)安の10916.14ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は682億3400万香港ドルとなっている(2日前場は876億2000万香港ドル)。
 相次ぐ不動産引き締めの動きが嫌気される流れ。香港の複数メディアが3日報じたところによれば、不動産市場への違法な資金流入を防ぐため、広東省深セン市の金融当局が小口融資会社5社を行政指導した。また、「中国政府は不動産向け融資に対する監督を一段と強化する方針」などと伝えられている。そのほか、中国人民銀行(中央銀行)は4月以降、住宅ローン担保証券(RMBS)の発行規模、発行ペースを管理し始めたと報じられた。関連銘柄に売りが広がり、全体相場の重しとなっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。景気期待が強まる中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。欧米や中国、香港では、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の正常化が早まると期待されている。(亜州リサーチ編集部)
 本土と香港の不動産セクターが下げを主導。碧桂園HD(2007/HK)が4.0%安、華潤置地(1109/HK)が1.9%安、龍湖集団HD(960/HK)が1.3%安、恒基兆業地産(12/HK)が3.8%安、恒隆地産(101/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
 中国の金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が1.8%、中国建設銀行(939/HK)が1.3%、交通銀行(3328/HK)が0.8%、中国平安保険(2318/HK)が1.2%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.1%ずつ下落した。
 半面、第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄は高い。通信設備メーカーの京信通信系統HD(2342/HK)が10.8%、通信機器・設備メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)が7.2%、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が5.7%、光ファイバー・ケーブル製造の長飛光繊光纜(6869/HK)が4.9%、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%高の3610.90ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。資源・素材株、食品飲料株、インフラ関連株、医薬品株、証券株なども買われた。半面、半導体株は安い。自動車株、海運株、銀行・保険株も売られた。



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