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2022/09/15 13:28

香港前場:ハンセン0.5%高で3日ぶり反発、上海総合は1.0%下落 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.40ポイント(0.46%)高の18934.50ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も40.73ポイント(0.63%)高の6511.38ポイントと反発した。売買代金は451億1130万香港ドルとなっている(14日前場は521億1460万香港ドル)。
 内外環境改善の期待が強まる流れ。昨夜の米株反発や、中国の経済活動正常化期待が支えになっている。中国南西部の中核都市、四川省成都市は14日、新型コロナウイルス流行が落ち着いたとして、事実上のロックダウン(都市封鎖)措置を全域で解除すると発表した。中国の産業支援スタンスもプラス。広州や蘇州など地方政府は相次ぎ、住宅支援策を打ち出している。うち広州市では、価格規制の大幅緩和が発表された。ただ、上値は重い。世界景気の先行き不安がくすぶっているほか、中国経済指標の発表が気がかりだ。あす公表される8月の各種統計(小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資など)に関しては、複数の項目で改善が見込まれている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が9.1%高、龍湖集団HD(960/HK)が6.7%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が6.1%高、華潤置地(1109/HK)が5.0%高で引けた。
 中国金融セクターも物色される。招商銀行(3968/HK)が3.7%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.3%高、中国平安保険(2318/HK)が1.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高、広発証券(1776/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 医薬品セクターの一角もしっかり。薬明生物技術(2269/HK)が6.7%、康希諾生物(6185/HK)が3.3%、中国医療集団(8225/HK)が1.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.1%ずつ上昇している。薬明生物など米向け売上比率の大きい医薬品株はこのところ、米政権の自国産業支援策を嫌気し売りが目立っていた。
 半面、海運セクターはさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)と東方海外(316/HK)がそろって3.3%、海豊国際HD(1308/HK)が2.7%、中遠海運HD(1919/HK)が1.7%ずつ下落した。 
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%安の3204.89ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、素材株、インフラ関連株、医薬品株なども売られた。半面、不動産株は高い。金融株、酒造株も買われた。



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