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2022/10/31 16:28

中国大引:上海総合0.8%安で3日続落、不動産とエネルギーに売り 無料記事

 週明け31日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比22.44ポイント(0.77%)安の2893.48ポイントと3日続落した。約半年ぶりの安値水準を切り下げている。
 経済活動の停滞が不安視される流れ。国内で新型コロナウイルスの新規感染数が増加傾向を示す中、広東省広州市や湖北省武漢市などは新たな行動規制を実施した。コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策に関しては、市場の一部で近く緩和されるとの期待もあったが、実際には強化されている。中国景況感の悪化も懸念材料。寄り付き直後に公表された10月の製造業PMIは49.2となり、予想(49.8)以上に前月実績(50.1)から低下した。景況判断の境目となる50を再び割り込んでいる。ただ、「経済指標の悪化は景気対策につながる」との見方も根強く、指数は下げ渋る場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。保利地産(600048/SH)がストップ(10.0%)安、新城控股集団(601155/SH)が4.4%安、金地集団(600383/SH)が2.7%安、緑地HD(600606/SH)が1.9%安で引けた。中国不動産業を巡っては、財務不安が依然としてくすぶっている。
 エネルギー株も安い。陝西煤業(601225/SH)が7.2%、エン鉱能源(600188/SH)が6.9%、中国神華能源(601088/SH)が4.5%、中国石油天然気(601857/SH)が5.5%、中国石油化工(600028/SH)が4.9%ずつ下落した。
 銀行・保険株もさえない。中国工商銀行(601398/SH)が2.4%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.0%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.4%安、新華人寿保険(601336/SH)が2.1%安と値を下げている。素材株、公益株、食品・酒造株、運輸株なども売られた。
 半面、ITハイテク関連は物色される。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)がストップ(10.0%)高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が8.4%高、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SHが6.2%高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が4.6%高で取引を終えた。医薬品株、自動車株、証券株、軍事関連株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.01ポイント(1.77%)安の278.06ポイント、深センB株指数が16.61ポイント(1.55%)安の1055.75ポイントで終了した。



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