1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比75.72ポイント（2.62％）高の2969.20ポイントと4日ぶりに急反発した。
　中国経済の過度な先行き不安が薄らぐ流れ。取引時間中に公表された民間集計の10月財新・中国製造業PMIは49.2となり、市場予想（48.5）以上に前月（48.1）から上昇した。人民元安の進行一服もプラス。1日の外国為替市場では、米10年債利回り低下を手がかりに、対米ドルのオフショア人民元は前日から一転し、元高で推移している。また、上海総合指数はこのところ急ピッチに下落し、約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目された。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）がストップ（10.0％）高、ホテルの北京首旅酒店（600258/SH）が8.7％高、酒造の貴州茅台酒（600519/SH）が8.3％高、食品の仏山市海天調味食品（603288/SH）が7.4％高、小売の王府井集団（600859/SH）が6.1％高で引けた。
　医薬品株も高い。ショウ州片仔コウ薬業（600436/SH）が6.4％、薬明康徳（603259/SH）が6.0％、健康元薬業集団（600380/SH）が4.4％、上海復星医薬集団（600196/SH）が4.1％ずつ上昇した。
　保険・証券株もしっかり。中国太平洋保険（601601/SH）が8.5％高、中国人寿保険（601628/SH）が5.5％高、中国平安保険（601318/SH）が3.6％高、中信証券（600030/SH）と中信建投証券 (601066/SH）がそろって4.0％高と値を上げた。ハイテク株、素材株、運輸株、インフラ関連株、エネルギー株、公益株、不動産株なども買われている。　
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.63ポイント（1.66％）高の282.69ポイント、深センB株指数が15.27ポイント（1.45％）高の1071.02ポイントで終了した。


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