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2022/07/28 13:32

香港前場:ハンセン0.6%安で続落、上海総合は0.6%上昇 無料記事

28日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比115.95ポイント(0.56%)安の20554.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.24ポイント(0.44%)安の7060.23ポイントとそろって続落した。売買代金は489億5330万香港ドルとなっている(27日前場は457億3630万香港ドル)。
 様子見ムードが漂う流れ。「早ければ28日にも米中首脳会談が開催される」と伝わる中、内容を見極めたいとするスタンスが強まった。未完成住宅のローン支払い拒否問題も不安材料としてくすぶる。当局は事態解消に向け協議を進めているものの、完全な解決には至っていない。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米金融政策の不透明感が後退したことや、中国の一部産業で業績回復の期待が高まっていることなどがプラス材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が4.4%安、華潤置地(1109/HK)が2.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.5%安で引けた。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.0%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.0%安、海豊国際HD(1308/HK)が0.7%安、勝獅貨櫃(716/HK)が1.0%安で前場取引を終えた。
 半面、ハイテク銘柄は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.3%逆行高した。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)業者の比亜迪電子(285/HK)が5.7%高、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が4.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%高と上げが目立っている。先ごろ公表されたデータによれば、今年6月のスマートフォン国内出荷数は前年同月比で9.1%増加し、6カ月ぶりにプラス成長を回復。ハイテク株全般の支えとなっている。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連もしっかり。海倫司国際HD(9869/HK)が2.1%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.7%、九毛九国際HD(9922/HK)が1.6%、青島ビール(168/HK)が1.2%、百威亜太HD(1876/HK)が0.9%ずつ上昇した。百威亜太は業績成長が手がかり。同社が28日公表した中間決算では、純利益が前年同期比で24.3%増加した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%高の3294.43ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、素材株、エネルギー株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行株、空運株も売られた。




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