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2023/07/06 16:29

中国大引:上海総合は0.5%安で続落、不動産株は逆行高 無料記事

 6日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比17.37ポイント(0.54%)安の3205.58ポイントと続落した。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国景況感の低迷や、米中の経済対立などが引き続き投資家心理の重しとなっている。中国が半導体製造に必要な素材の一部を輸出規制すると発表する中、米商務省の報道官は5日、「中国の規制措置に断固反対する」と抗議し、同盟国と対応を協議することを明らかにした。それより先、事情に詳しい複数関係者の話として「バイデン米政権は中国企業を対象に、米国のクラウドサービスの利用を制限する準備を進めているもよう」などと外電で4日に報じられている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国の景気回復遅れが鮮明化する中、当局は景気対策を強めるとの期待は持続している。また、イエレン米財務長官は本日(6日)夕方、中国の政府高官と会談するため北京を訪問。市場の一部では、関係改善の期待も高まっている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬品の下げが目立つ。北京同仁堂(600085/SH)が4.2%安、人福医薬集団(600079/SH)が2.7%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.2%安、薬明康徳(603259/SH)が1.6%安で引けた。
 消費関連株も総じてさえない。酒造の重慶ビール(600132/SH)が4.9%安、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が3.0%安、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.0%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.6%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が1.0%安で取引を終えた。
 前日急伸したレアアース・非鉄の銘柄も安い。中国北方稀土(600111/SH)と広晟有色金属(600259/SH)がそろって4.6%、中国アルミ(601600/SH)が2.2%ずつ下落した。エネルギー株、公益株、運輸株、インフラ関連株、金融株なども売られている。
 半面、不動産株はしっかり。華遠地産(600743/SH)が3.2%、信達地産(600657/SH)が1.7%、保利地産(600048/SH)が1.6%、格力地産(600185/SH)が0.9%ずつ上昇した。自動車株とハイテク株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.13ポイント(0.42%)安の268.08ポイント、深センB株指数が3.41ポイント(0.30%)安の1146.99ポイントで終了した。


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