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2022/11/21 16:29

中国大引:上海総合0.4%安で4日続落、コロナ防疫措置の長期化を警戒 無料記事

 週明け21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比12.20ポイント(0.39%)安の3085.04ポイントと4日続落した。
 中国経済活動の停滞が不安視される流れ。国内の新型コロナウイルス感染数は連日で2万人を超え、北京市で約半年ぶりに感染者が死亡する中、複数の地域でコロナ防疫措置が強化された。共産党機関紙「人民日報」は連日で、「ゼロコロナ」政策の堅持を強調。経済正常化の遅れも懸念されている。人民元安の進行もマイナス材料。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安方向へと設定した。米金融引き締めの長期化観測が根強く、外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元も元安で推移している。なお、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の11月分が寄り付き前に公表され、住宅ローン金利の指標となる5年物は4.30%、実質的な政策金利となる1年物は3.65%と予想通り前月からそろって据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。ホテルの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が4.0%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.3%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が3.0%安、スーパーの永輝超市(601933/SH)が1.9%安、家電の海爾智家(600690/SH)が1.7%安、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.3%安で引けた。
 不動産株も安い。緑地HD(600606/SH)が2.7%、格力地産(600185/SH)と信達地産(600657/SH)がそろって2.0%、新城控股集団(601155/SH)が1.4%ずつ下落した。エネルギー株、金融株、空運株なども売られている。
 半面、発電・電力設備株は高い。華能国際電力(600011/SH)が3.1%、国電電力発展(600795/SH)が2.6%、華電国際電力(600027/SH)が2.3%、東方電気(600875/SH)が2.8%、国電南瑞科技(600406/SH)が1.6%ずつ上昇した。医薬品株、自動車株、半導体株、素材株、軍事関連株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.69ポイント(0.24%)安の287.14ポイント、深センB株指数が5.22ポイント(0.46%)安の1124.52ポイントで終了した。




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