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2023/09/13 13:33

香港前場:ハンセン0.2%安で6日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

13日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比37.86ポイント(0.21%)安の17988.03ポイントと6日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が23.55ポイント(0.38%)安の6236.64ポイントと4日続落した。売買代金は418億2030万香港ドルとなっている(12日前場は454億9220万香港ドル)。
 米中の指標発表を前に買いが手控えられる流れ。米国では13日に8月の消費者物価指数(CPI)、中国では今週15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。中国の景気鈍化や、米中関係の悪化も依然として不安視されている。ただ、下値は限定的。人民元相場の元高傾向や、中国当局の景気支援スタンスがプラス材料だ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が4.5%安、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.2%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が2.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬関連が安い。上記した国薬のほか、百済神州(6160/HK)が3.1%、薬明生物技術(2269/HK)と華潤医薬集団(3320/HK)がそろって2.2%、康希諾生物(6185/HK)が2.1%ずつ下落した。HSBCは最新リポートで、中国薬品業界の今年下半期業績は、前期との比較で成長が鈍化すると予想している。
 中国証券セクターもさえない。華泰証券(6886/HK)が2.3%安、広発証券(1776/HK)が1.6%安、国聯証券(1456/HK)が1.4%安、中信建投証券(6066/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。広州富力地産(2777/HK)が22.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が12.6%、合景泰富集団HD(1813/HK)が6.6%、碧桂園HD(2007/HK)が6.5%ずつ上昇した。相次ぐ規制緩和の動きを引き続き材料視。北京市が住宅購入規制をさらに緩和した――などと伝わった。碧桂園のデフォルト(債務不履行)回避も買い安心感。人民元建て社債6本の償還期限を3年延長することで債権者の同意を取り付けたと前日伝わったことに続き、13日もさらにもう1本の社債について、返済延期が決まったと報じられた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.87%安の3109.88ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬株、インフラ関連株、素材株、不動産株、金融株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株の一角も買われている。



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