香港天文台は30日夕方、猛烈な勢力の台風9号（サオラー）の接近を受け、台風警報「シグナル1」を発令した。31日午前6時45分（現地時間、以下同）時点の予報によると、天文台は同日午後3〜5時の間に「シグナル3」への引き上げを予定している。進路や勢力などを注視しつつ、あす9月1日には一段の引き上げを検討する方針だ。台風9号は1〜2日に珠江河口エリアに最接近する見込みという。
　1日の香港株式市場の取引に一定の影響が出る恐れがある。香港の台風警報はシグナル1→3→8→9→10の5段階。シグナル8以上の台風警報が発令された場合、発令と解除のタイミングによって、香港証券取引所では株式取引が一部または終日中止される。
　日本時間の31日午前6時時点で、台風9号の中心部は北緯20度55分、東経118度25分の南シナ海上に位置する。中心気圧は920ヘクトパスカル、最大風速は毎秒55メートル（最大瞬間秒速75メートル）。時速15キロメートルで西北西方向に進んでいる。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。