上海市を拠点に借り上げたマンション棟を又貸しするサブリース（転貸）事業を展開する上海青客設備租賃を巡って、家賃トラブルが発生していることが分かった。同社は今年2月以降、入居者がすでに支払った家賃をマンション所有者に支払っておらず、多くの入居者が立ち退きを強いられている。中国青年報が5日付で伝えた。
　同紙の調べによると、上海市や浙江省杭州市、江蘇省南京市などで同様の被害を訴えている人が多く、インターネット上には10組以上の被害者グループが存在。最も多いグループには966人が参加し、「電気や水、ネットを止められた」「マンションの所有者から出ていくように求められた」などと訴えている。
　同社は入居者に対して「1年分や2年分といった形で家賃を前払いすれば、水道料金などを実質的に割り引く」と説明し、多くの入居者に銀行ローンを組ませていた。こうしたシステムが入居者の被害を大きくさせているとみられる。同社は先ごろ上海市内に臨時窓口を設け、入居者に対応しているが、入金済み家賃の返金や解約は困難な状況とみられる。
　


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