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2024/10/02 13:33

香港前場:ハンセン6.0%高で6日続伸、本土市場は休場 無料記事

 休場明け2日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比1268.06ポイント(6.00%)高の22401.74ポイントと6日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が541.60ポイント(7.21%)高の8051.39ポイントと13日続伸した。売買代金は2353億8240万香港ドルと連日の大商いとなっている(9月30日前場は2565億4570万香港ドル)。
 前営業日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の相次ぐ景気刺激策が引き続き支えとなっている。当局は9月24日以降、金融緩和、不動産支援策、株価テコ入れ策を矢継ぎ早に公表。市場では、近く追加の財政出動を打ち出すとの観測も流れている。相場の先高観も意識。投資ファンドやブローカー、金融機関などは、中国株の投資判断を相次ぎ上方修正している。米資産運用大手のブラックロックは1日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。中東情勢の緊迫化や、このところの急ピッチな上昇を受けた高値警戒感などで、朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は前引けにかけて上げ幅を拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が28.9%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が14.9%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が14.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖集団のほか、世茂集団HD(813/HK)が87.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が74.7%、旭輝(884/HK)が64.0%、中国奥園集団(3883/HK)が61.3%ずつ上昇した。支援策の強化が引き続き材料視されている。北京市は9月30日、住宅購入の規制を緩和。これにより、一線都市の全てで住宅購入規制が全廃ないし緩和された。
 自動車セクターも物色される。理想汽車(2015/HK)が12.0%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が7.2%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が6.8%高、長城汽車(2333/HK)が6.5%高で引けた。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車は今年9月の納車台数が前年同月比48.9%増加し、単月ベースの過去最多を更新するなど、EV各社が公表した月次実績は軒並み好調な内容だ。
 中国の金融セクターも急伸。招商銀行(3968/HK)が12.8%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が12.0%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が14.8%高、中国平安保険(2318/HK)が13.3%高、国聯証券(1456/HK)が40.2%高、中信建投証券(6066/HK)が28.3%高と値を上げた。
 一方、本土市場は国慶節により、10月1〜7日が休場。8日に取引を再開する。


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