2025/04/10 17:35
香港大引:ハンセン2.1%高で3日続伸、テック指数は2.7%上昇 
10日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比417.29ポイント(2.06%)高の20681.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.70ポイント(1.76%)高の7668.38ポイントと3日続伸した。売買代金は3955億3450万香港ドルと高水準が続いている(9日は4123億8510万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。李強・首相は9日、外的要因で中国経済の安定運営に逆風が吹く中、積極的な経済政策の必要性を強調している。また、トランプ米政権の追加関税に対応するため、中国指導部は10日に臨時会合を開くとも伝わった。本土マネーの流入も好材料。中国本土・香港間の株式相互取引(ストックコネクト)を通じたサウスバウンド取引(本土→香港)の買い越し額は9日、355億香港ドル(約6710億円)に達し、過去最高を更新した。また、米中の関税応酬に歯止めがかからない中、経済的なつながりを分断する「デカップリング」が警戒されるものの、かえって当局は国内産業の支援・育成の方針を強めるとの見方も広がっている。この間の関税応酬で、米国の対中追加関税は累計125%(20%+34%+50%+21%)、中国の対米追加関税は累計84%に膨らんだ。
一方、朝方公表された3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.1%、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.5%とデフレ基調が続いた。ただ、国家統計局の担当者は、一部の消費財製造業、設備製造業で需要拡大による出荷価格の上昇、または下げ止まりが見られたと説明。過度な懸念は薄らいでいる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が8.2%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が7.1%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が6.7%高と上げが目立っている。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
セクター別では、組立や部材などスマートフォン関連が高い。BYDエレクのほか、富智康集団(2038/HK)が5.6%、瑞声科技HD(2018/HK)が5.8%、舜宇光学科技(2382/HK)が5.4%ずつ上昇した。
クラウドやAI(人工知能)技術、ロボットなどの銘柄群も急伸。万国数拠HD(9698/HK)が10.8%高、金山雲HD(3896/HK)が6.1%高、商湯集団(センスタイム:20/HK)が3.7%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.2%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が6.0%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が4.0%高で引けた。
自動車セクターも物色される。東風汽車集団(489/HK)が5.2%高、理想汽車(2015/HK)が4.9%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%高で取引を終えた。そのほか、自動運転向けAIの速騰聚創科技(2498/HK)が3.9%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.4%高と値を上げている。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.16%高の3223.64ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。消費関連、金融、資源・素材、不動産、医薬、インフラ関連、海運なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。李強・首相は9日、外的要因で中国経済の安定運営に逆風が吹く中、積極的な経済政策の必要性を強調している。また、トランプ米政権の追加関税に対応するため、中国指導部は10日に臨時会合を開くとも伝わった。本土マネーの流入も好材料。中国本土・香港間の株式相互取引(ストックコネクト)を通じたサウスバウンド取引(本土→香港)の買い越し額は9日、355億香港ドル(約6710億円)に達し、過去最高を更新した。また、米中の関税応酬に歯止めがかからない中、経済的なつながりを分断する「デカップリング」が警戒されるものの、かえって当局は国内産業の支援・育成の方針を強めるとの見方も広がっている。この間の関税応酬で、米国の対中追加関税は累計125%(20%+34%+50%+21%)、中国の対米追加関税は累計84%に膨らんだ。
一方、朝方公表された3月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.1%、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.5%とデフレ基調が続いた。ただ、国家統計局の担当者は、一部の消費財製造業、設備製造業で需要拡大による出荷価格の上昇、または下げ止まりが見られたと説明。過度な懸念は薄らいでいる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が8.2%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が7.1%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が6.7%高と上げが目立っている。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
セクター別では、組立や部材などスマートフォン関連が高い。BYDエレクのほか、富智康集団(2038/HK)が5.6%、瑞声科技HD(2018/HK)が5.8%、舜宇光学科技(2382/HK)が5.4%ずつ上昇した。
クラウドやAI(人工知能)技術、ロボットなどの銘柄群も急伸。万国数拠HD(9698/HK)が10.8%高、金山雲HD(3896/HK)が6.1%高、商湯集団(センスタイム:20/HK)が3.7%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.2%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が6.0%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が4.0%高で引けた。
自動車セクターも物色される。東風汽車集団(489/HK)が5.2%高、理想汽車(2015/HK)が4.9%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%高で取引を終えた。そのほか、自動運転向けAIの速騰聚創科技(2498/HK)が3.9%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.4%高と値を上げている。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.16%高の3223.64ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。消費関連、金融、資源・素材、不動産、医薬、インフラ関連、海運なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。