/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2025/04/01 13:23

香港前場:ハンセン1.1%高で3日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比244.38ポイント(1.06%)高の23363.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.60ポイント(1.11%)高の8611.15ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1264億4490万香港ドルとなっている(3月31日前場は1437億9310万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足元で約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国景況感の改善もプラス。取引時間中に公表された民間集計による3月の財新・中国製造業PMIに関しては、市場予想(50.6)を上回る51.2に上昇した。前日発表の国家統計局による3月の中国景況感指数に関しても、製造業PMIと非製造業PMIがそれぞれ予想を上回っている。
 ただ、上値は限定的。「トランプ関税」の警戒感が重しとなっている。米ホワイトハウスの報道官は3月31日、「トランプ米大統領は4月2日、貿易相手国に同水準の関税を課す相互関税の内容について発表する」と記者団に語った。報道官によると、発表は「国ベース」の関税に関するもので、トランプ氏は別の機会にセクター毎の関税導入も視野に入れているという。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。石薬集団(1093/HK)が12.8%高、薬明生物技術(2269/HK)が4.1%高、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.7%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%高で引けた。
 消費関連も高い。組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が7.7%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.6%、酒造の青島ビール(168/HK)が3.7%、テレビ(TV)の創維集団(751/HK)が3.2%、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が2.4%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 石炭・石油セクターもしっかり。中国神華能源(1088/HK)が2.2%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.9%高、中国中煤能源(1898/HK)が1.5%高、中国海洋石油(883/HK)が3.1%高、中国石油天然気(857/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターの一角は安い。越秀地産(123/HK)が8.5%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.6%、中国海外発展(688/HK)が3.6%、碧桂園HD(2007/HK)が3.1%ずつ下落した。全国展開型デベロッパーの中国海外発展については、通期決算の38%減益と配当の減額方針が嫌気されている。
 本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3355.31ポイントで前場取引を終了した。医薬が高い。インフラ関連、公益、資源・素材、消費、ハイテク、不動産なども買われた。半面、銀行は安い。通信も下げた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース