11日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時39分現在、主要指標の上海総合指数が前日比5.64ポイント（0.16％）高の3515.32ポイントと続伸している。
　前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の政策や米中貿易交渉の進展に対する期待感が支えだ。中国当局はこのところ、デフレ対策や消費刺激、雇用支援など経済政策を強める方針を相次ぎ打ち出している。貿易問題を巡っては、中国商務部の報道官が10日、8月上旬に米国と閣僚級会議を開く可能性に言及。「緊密な意思疎通を続けている」と述べている。それに先立つ8日、米国のラトニック商務長官は来月上旬に中国側と貿易協議を行うとの見通しを示していた。
　個別では、内モンゴルに拠点を置くレアアース大手の中国北方稀土（600111/SH）が8.2％高。同社は10日引け後、2025年6月中間期の利益が約20倍に膨らむ見通しを明らかにした。ほか、主要銘柄の値上がり率は、古包鋼鋼聯（600010/SH）が9.5％、薬明康徳（603259/SH）が9.3％、中国船舶工業（600150/SH）が4.9％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.41ポイント（0.16％）高の262.32ポイント、深センB株指数が2.05ポイント（0.16％）安の1245.81ポイントで推移している。


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