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2025/04/25 13:33

香港前場:ハンセン1.4%高で反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比297.06ポイント(1.36%)高の22206.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.04ポイント(1.29%)高の8160.89ポイントと反発した。売買代金は1163億6010万香港ドルとなっている(24日前場は1222億1420万香港ドル)。
 投資家心理が上向く流れ。米中対立の過度な警戒感が後退している。外電は25日、関係者の話として「中国政府は一部の米国製品に対する125%関税を一時停止することを検討している」などと報じた。また、中国当局は協議をした事実はないと否定したが、トランプ米大統領は24日、通商問題で中国との交渉は進行中だと改めて強調。双方の見解に相違はあるものの、米政権の対中強硬路線が後退しつつあるとの見方が広がっている。中国の政策に対する期待感も支え。国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局長のクリシュナ氏は24日、中国は不動産対策をさらに強める必要があると主張したほか、消費押し上げのため追加刺激策を打ち出す余地もあると述べた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が6.6%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が6.0%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が5.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖のほか、中国奥園集団(3883/HK)が16.5%、遠洋集団HD(3377/HK)が11.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が8.3%、旭輝(884/HK)が7.9%ずつ上昇した。
 自動車セクターも物色される。蔚来集団(9866/HK)が6.4%高、吉利汽車(175/HK)が2.7%高、理想汽車(2015/HK)が2.5%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が7.3%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.3%高と値を上げている。
 オンライン医療や医療機器などメディカル関連もしっかり。智雲健康科技集団(9955/HK)が4.0%高、訊飛医療科技(2506/HK)が3.4%高、医渡科技(2158/HK)が3.3%高、コン博医療HD(2216/HK)が14.4%高、微創医療科学(853/HK)が2.6%高で引けた。
 半面、半導体セクターの一角は安い。蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.6%、華虹半導体(1347/HK)が4.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.3%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%高の3302.19ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。消費関連、自動車、素材、ハイテク、公益、インフラ関連なども買われた。半面、銀行・保険は安い。エネルギー、医薬も売られた。



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