2025/03/20 13:24
香港前場:ハンセン1.2%安で5日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 
20日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比293.42ポイント(1.18%)安の24477.72ポイントと5日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.16ポイント(1.18%)安の9055.51ポイントと続落した。売買代金は1575億780万香港ドルにやや拡大している(19日前場は1475億9380万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。主要企業の通期決算報告が佳境入りする中、業績が予想に届かない銘柄が相次ぎ、全体相場の重しとなった。中東地域の地政学リスクが続いていることや、米中貿易戦争のエスカレートが不安視されていることも逆風。また、ハンセン指数は前日まで4日続伸し、足元では約3年1カ月ぶりの高値を付けていたことも売りが出やすい一因だ。ただ下値は限定的。昨夜の米株高や、中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が5.2%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)がそろって4.3%安と下げが目立った。長江インフラと平安保険が公表した通期決算は、それぞれ予想を下回っている。
セクター別では、中国の保険が安い。中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.3%、中国人民保険集団(1339/HK)が4.2%、中国人寿保険(2628/HK)が4.0%ずつ下落した。
主力ネット株もさえない。百度集団(9888/HK)が4.1%安、京東集団(9618/HK)が3.5%安、美団(3690/HK)が3.0%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.6%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.3%安で引けた。テンセントの通期決算は予想を上回り、配当の増額方針や自社株買い実施も明らかにしたが、24年の設備投資が前年の3.2倍に膨らみ、25年も投資を拡大すると発表したことが懸念されている。テック銘柄に売りが広がり、ハンセン科技(テック)指数は1.7%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
半面、自動車セクターの一角は高い。東風汽車集団(489/HK)が9.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.4%、長城汽車(2333/HK)が5.3%ずつ上昇した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の速騰聚創科技(2498/HK)が4.0%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が1.4%高で前場取引を終えている。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3424.16ポイントで前場取引を終了した。金融が下げ主導。食品酒造や小売の消費関連、通信、医薬なども売られた。半面、自動車は高い。資源・素材、不動産、ハイテク、海運も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。主要企業の通期決算報告が佳境入りする中、業績が予想に届かない銘柄が相次ぎ、全体相場の重しとなった。中東地域の地政学リスクが続いていることや、米中貿易戦争のエスカレートが不安視されていることも逆風。また、ハンセン指数は前日まで4日続伸し、足元では約3年1カ月ぶりの高値を付けていたことも売りが出やすい一因だ。ただ下値は限定的。昨夜の米株高や、中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が5.2%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)がそろって4.3%安と下げが目立った。長江インフラと平安保険が公表した通期決算は、それぞれ予想を下回っている。
セクター別では、中国の保険が安い。中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.3%、中国人民保険集団(1339/HK)が4.2%、中国人寿保険(2628/HK)が4.0%ずつ下落した。
主力ネット株もさえない。百度集団(9888/HK)が4.1%安、京東集団(9618/HK)が3.5%安、美団(3690/HK)が3.0%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.6%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.3%安で引けた。テンセントの通期決算は予想を上回り、配当の増額方針や自社株買い実施も明らかにしたが、24年の設備投資が前年の3.2倍に膨らみ、25年も投資を拡大すると発表したことが懸念されている。テック銘柄に売りが広がり、ハンセン科技(テック)指数は1.7%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
半面、自動車セクターの一角は高い。東風汽車集団(489/HK)が9.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.4%、長城汽車(2333/HK)が5.3%ずつ上昇した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の速騰聚創科技(2498/HK)が4.0%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が1.4%高で前場取引を終えている。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3424.16ポイントで前場取引を終了した。金融が下げ主導。食品酒造や小売の消費関連、通信、医薬なども売られた。半面、自動車は高い。資源・素材、不動産、ハイテク、海運も買われた。
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