2025/03/17 13:31
香港前場:ハンセン1.3%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 
週明け17日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比316.66ポイント(1.32%)高の24276.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.29ポイント(0.96%)高の8963.28ポイントと続伸した。売買代金は1417億7130万香港ドルにやや縮小している(14日前場は1589億5770万香港ドル)。
投資家心理が上向く流れ。中国の政策に対する期待感が高まっている。国務院(内閣に相当)は16日、8大任務、30項目の措置で構成される「消費促進に向けた特別行動計画」を発表。うち重要任務として「所得の増加」と「消費能力の引き上げ」を最初に挙げ、全方位で国内需要を拡大する方針を示した。国務院はきょう17日午後3時(日本時間午後4時)、記者会見を予定している。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された1〜2月の経済統計は概ね良好な内容だった。中でも小売売上高は予想(3.8%増)を上回る4.0%増の8兆3731億人民元(約171兆8997億円)に拡大し、昨年12月の3.7%増から伸びが加速している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が6.7%高、取引所運営の香港交易所(388/HK)が4.1%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.0%高と上げが目立った。
セクター別では、消費関連が高い。李寧のほか、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.7%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.8%、自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が2.9%、食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.6%、テレビ(TV)の創維集団(751/HK)が2.2%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が2.1%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.9%ずつ上昇した。
不動産セクターもしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が5.8%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.6%高で引けた。1〜2月の不動産開発投資額は前年同期比で9.8%減少したが、減少率は24年通期の10.6%から縮小している。そのほか、管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.3%高。通期利益が5.5〜6.8倍に拡大するとの見通しが刺激材料となった。
半面、自動車セクターの一角は安い。理想汽車(2015/HK)が6.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.5%、長城汽車(2333/HK)が2.4%ずつ下落した。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車については、10〜12月期の調整後利益が1割減とさえなかったことを売り材料視している。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が3.4%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.0%安、速騰聚創科技(2498/HK)が2.6%安、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が4.7%安と値を下げた。新興EVやAI関連の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は小幅ながら0.03%逆行安している。
一方、本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.28%高の3429.30ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。消費関連、資源・素材、公益なども買われた。半面、証券は安い。ハイテクの一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が上向く流れ。中国の政策に対する期待感が高まっている。国務院(内閣に相当)は16日、8大任務、30項目の措置で構成される「消費促進に向けた特別行動計画」を発表。うち重要任務として「所得の増加」と「消費能力の引き上げ」を最初に挙げ、全方位で国内需要を拡大する方針を示した。国務院はきょう17日午後3時(日本時間午後4時)、記者会見を予定している。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された1〜2月の経済統計は概ね良好な内容だった。中でも小売売上高は予想(3.8%増)を上回る4.0%増の8兆3731億人民元(約171兆8997億円)に拡大し、昨年12月の3.7%増から伸びが加速している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が6.7%高、取引所運営の香港交易所(388/HK)が4.1%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.0%高と上げが目立った。
セクター別では、消費関連が高い。李寧のほか、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.7%、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.8%、自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が2.9%、食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.6%、テレビ(TV)の創維集団(751/HK)が2.2%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が2.1%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.9%ずつ上昇した。
不動産セクターもしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が5.8%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.6%高で引けた。1〜2月の不動産開発投資額は前年同期比で9.8%減少したが、減少率は24年通期の10.6%から縮小している。そのほか、管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.3%高。通期利益が5.5〜6.8倍に拡大するとの見通しが刺激材料となった。
半面、自動車セクターの一角は安い。理想汽車(2015/HK)が6.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.5%、長城汽車(2333/HK)が2.4%ずつ下落した。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車については、10〜12月期の調整後利益が1割減とさえなかったことを売り材料視している。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が3.4%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.0%安、速騰聚創科技(2498/HK)が2.6%安、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が4.7%安と値を下げた。新興EVやAI関連の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は小幅ながら0.03%逆行安している。
一方、本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.28%高の3429.30ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。消費関連、資源・素材、公益なども買われた。半面、証券は安い。ハイテクの一角も売られた。
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