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2025/04/23 13:34

香港前場:ハンセン2.4%高で3日続伸、上海総合は0.04%上昇 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比519.10ポイント(2.41%)高の22081.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.01ポイント(2.15%)高の8121.80ポイントと3日続伸した。売買代金は1474億820万香港ドルとなっている(22日前場は1378億620万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が高まる流れ。米高関税政策を巡る過度な警戒感が薄らぎつつある。米メディアが報じたところによると、ベッセント米財務長官は22日、投資家との非公開会合で、米中の関税交渉はまだ始まっていないが、取引は可能だとの見方を示した。そのうえで、膠着は長く続かず、緩和していく見通しだと述べている。また、一部のメディアは、「トランプ米政権は日本・インドと貿易合意に近づいているもようだ」などと伝えた。そのほか、中国の政策に対する期待感も持続。当局は株式市場の安定化や不動産市場の活発化に注力するほか、内需を拡大させるため、追加の消費刺激策を打ち出すとの観測や、金融緩和の期待も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が6.4%高、中国のEコマース最大手、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.8%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が5.5%高と上げが目立った。BYDについては、2024年度の配当方針見直しが支援材料。既に発表済みの10株当たり39.74人民元の現金配当に加え、新たに10株当たり8株の株式配当、同12株の無償増資を実施する。
 セクター別では、自動車が高い。小米やBYDのほか、小鵬汽車(9868/HK)が6.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.2%ずつ上昇した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が12.9%高、速騰聚創科技(2498/HK)が8.1%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が6.5%高と値を上げている。
 クラウドやAI技術の銘柄群も急伸。万国数拠HD(9698/HK)が7.2%高、金山雲HD(3896/HK)が6.5%高、微盟集団(2013/HK)が4.3%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.8%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.0%高で引けた。
 消費セクターの一角も物色される。ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が7.5%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が6.2%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が5.9%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が4.2%高で前場取引を終えた。
 半面、産金セクターはさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が14.3%、山東黄金鉱業(1787/HK)が10.1%、招金鉱業(1818/HK)が9.2%、中国黄金国際資源(2099/HK)が8.2%ずつ下落した。同セクターはこのところ、金先物相場の高値更新を手がかりに上昇が続いていたが、金先物価格の上昇一服を受けて手仕舞い売りが優勢となっている。
 一方、本土マーケットは小幅に3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3301.01ポイントで前場取引を終了した。自動車が高い。インフラ建設、ハイテクの一角も買われた。半面、医薬は安い。金融、資源・素材、不動産、消費関連も売られた。


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