28日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時33分現在、主要指標の上海総合指数が前日比1.90ポイント（0.06％）安の3371.85ポイントと反落している。
　米関税政策の不透明感が重しとなる流れ。米政権が輸入車に高率の追加関税を課すと発表する中、欧州連合（EU）やカナダは対抗措置を示唆している。それに対しトランプ米大統領は27日、EUとカナダが報復措置をとった場合、更に高率の関税で応酬すると自身が運営するSNSに投稿した。関税の応酬や、サプライチェーン（供給網）の混乱がインフレ進行を促し、世界経済を下押すと危惧されている。
　ただ、下値は限定的。中国景気の先行き楽観や、中国株マーケットの先高観が追い風となっている。中国人民銀行（中央銀行）の宣昌能・副総裁は27日、国内の債務水準が一段と上昇する可能性はあるが、中銀は必要に応じて緩和政策を継続すると述べた。また、海外の投資銀行はこのところ、相次いで中国のGDP成長率見通しを上方修正し、中国株マーケットの強気スタンスも示している。
　主要銘柄の値下がり率は、海爾智家（600690/SH）が2.9％、中国郵政儲蓄銀行（601658/SH）が2.3％、中国海洋石油（600938/SH）が1.8％、中国国際航空（601111/SH）が1.5％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.50ポイント（0.18％）高の271.52ポイント、深センB株指数が1.73ポイント（0.14％）高の1233.10ポイントで推移している。


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