2025/04/22 13:43
香港前場:ハンセン0.04%安で反落、上海総合は0.3%上昇 
休場明け22日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比7.75ポイント(0.04%)安の21387.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.71ポイント(0.12%)安の7887.73ポイントと反落した。売買代金は1378億620万香港ドルに拡大している(17日前場は1172億7740万香港ドル)。
投資家心理がやや悪化する流れ。香港休場中の米株安や、米中対立の激化が不安視されている。21日の米株市場は、米金融政策の不透明感で、主要指標のNYダウが前営業日比2.5%安と4日続落している。足元の米中関係を巡っては、中国が政府系ファンド(SWF)による米国での新規のプライベート・エクイティ(PE)投資を停止したもようなどと報じられたほか、半導体大手の米エヌビディア(NVDA/NASDAQ)は中国向け製品の輸出規制を強めているようだとも伝わった。もっとも、下値は限定的。 中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。国務院(内閣に相当)は18日に常務会議を開き、厳しい外部環境に直面しているとして、雇用や貿易の支援に注力するほか、株式市場の安定化と不動産市場の活発化に向けた取り組みを強化する方針を決定した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)と飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)がそろって6.6%安と下げが目立った。中国の日用品や外食の即時配送市場で、両社の誹謗中傷が続いていることを売り材料視している。京東は21日、直接の名指しを避けつつも、美団が配達員に「二者択一」を迫り、他社の注文を受けないよう強制していると非難するコメントを発表した。美団はこれを即座に否定し、こちらも直接の名指しを避けながらも、京東こそ業界内で唯一、配達員のプラットフォーム掛け持ちを禁止していると反論している。
セクター別では、海運・空運が安い。海豊国際HD(1308/HK)が3.3%、東方海外(316/HK)が2.0%、中遠海運HD(1919/HK)が1.6%、中国国際航空(753/HK)が1.9%、中国東方航空(670/HK)が1.2%ずつ下落した。
消費セクターの一角もさえない。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.5%安、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が3.4%安、酒造の青島ビール(168/HK)が2.5%安、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が2.2%安、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.5%安で引けた。
半面、産金セクターは高い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が13.6%、山東黄金鉱業(1787/HK)が10.4%、招金鉱業(1818/HK)が9.4%、霊宝黄金(3330/HK)が8.3%ずつ上昇している。金先物相場の高値更新が追い風となった。
医薬セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が7.0%高、翰森製薬集団(3692/HK)が6.3%高、石薬集団(1093/HK)が5.8%高、北京同仁堂科技発展(1666/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3301.59ポイントで前場取引を終了した。金融やエネルギーの大型株が相場をけん引。医薬、不動産、素材、公益、消費関連なども買われた。半面、ハイテクは安い。自動車、通信・メディアも売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理がやや悪化する流れ。香港休場中の米株安や、米中対立の激化が不安視されている。21日の米株市場は、米金融政策の不透明感で、主要指標のNYダウが前営業日比2.5%安と4日続落している。足元の米中関係を巡っては、中国が政府系ファンド(SWF)による米国での新規のプライベート・エクイティ(PE)投資を停止したもようなどと報じられたほか、半導体大手の米エヌビディア(NVDA/NASDAQ)は中国向け製品の輸出規制を強めているようだとも伝わった。もっとも、下値は限定的。 中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。国務院(内閣に相当)は18日に常務会議を開き、厳しい外部環境に直面しているとして、雇用や貿易の支援に注力するほか、株式市場の安定化と不動産市場の活発化に向けた取り組みを強化する方針を決定した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)と飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)がそろって6.6%安と下げが目立った。中国の日用品や外食の即時配送市場で、両社の誹謗中傷が続いていることを売り材料視している。京東は21日、直接の名指しを避けつつも、美団が配達員に「二者択一」を迫り、他社の注文を受けないよう強制していると非難するコメントを発表した。美団はこれを即座に否定し、こちらも直接の名指しを避けながらも、京東こそ業界内で唯一、配達員のプラットフォーム掛け持ちを禁止していると反論している。
セクター別では、海運・空運が安い。海豊国際HD(1308/HK)が3.3%、東方海外(316/HK)が2.0%、中遠海運HD(1919/HK)が1.6%、中国国際航空(753/HK)が1.9%、中国東方航空(670/HK)が1.2%ずつ下落した。
消費セクターの一角もさえない。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.5%安、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が3.4%安、酒造の青島ビール(168/HK)が2.5%安、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が2.2%安、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.5%安で引けた。
半面、産金セクターは高い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が13.6%、山東黄金鉱業(1787/HK)が10.4%、招金鉱業(1818/HK)が9.4%、霊宝黄金(3330/HK)が8.3%ずつ上昇している。金先物相場の高値更新が追い風となった。
医薬セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が7.0%高、翰森製薬集団(3692/HK)が6.3%高、石薬集団(1093/HK)が5.8%高、北京同仁堂科技発展(1666/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3301.59ポイントで前場取引を終了した。金融やエネルギーの大型株が相場をけん引。医薬、不動産、素材、公益、消費関連なども買われた。半面、ハイテクは安い。自動車、通信・メディアも売られた。
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