28日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時37分現在、主要指標の上海総合指数が前日比8.73ポイント（0.23％）安の3866.53ポイントと反落している。
　中国景気指標の発表を前に買いが手控えられる流れ。中国では30日、国家統計局が11月の製造業PMIと非製造業PMIを公表する。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが49.3（10月は49.0）、非製造業PMIが50.0（50.1）で着地する見通し。製造業PMIは前月から上向くとの予想だが、依然として景況判断の境目となる50を下回ることとなる。また、前日（27日）に国家統計局が報告した10月の工業企業利益は前年同月比で5.5％減少。9月の21.6％増から一転し、マイナス成長に沈んだ。
　ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続いていることや、外資が中国株マーケットの先行きを楽観したことなどが支えとなっている。JPモルガン・チェースは最新リポートで、中国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。来年は人工知能（AI）産業の躍進や、中国政府の消費刺激策などの好材料で、大幅な株価上昇の可能性が下落リスクを上回ると分析している。
　主要銘柄の値下がり率は、上海電力（600021/SH）が1.3％、海爾智家（600690/SH）が1.1％、中国人民保険集団（601319/SH）が1.0％、山西杏花村フェン酒（600809/SH）が1.0％、保利発展控股集団（600048/SH）が1.0％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.22ポイント（0.09％）安の250.28ポイント、深センB株指数が0.77ポイント（0.06％）高の1290.05ポイントで推移している。


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