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2025/11/18 17:35

香港大引:ハンセン1.7%安で3日続落、増資発表の中国宏橋5.9%下落 無料記事

 18日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比454.25ポイント(1.72%)安の25930.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.56ポイント(1.65%)安の9174.84ポイントと3日続落した。ハンセン指数は10月31日以来、約3週ぶりの安値水準を付けている。売買代金は2421億1160万香港ドル(約4兆8204億円)にやや拡大した(17日は2176億1270万香港ドル)。
 米株安が嫌気される流れ。17日の米株市場では、米追加利下げの期待が後退する中、主要指標のNYダウが前営業日比1.2%安と3日続落した。米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長が17日、政策金利は中立的な水準に近づいているとして、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに慎重スタンスを示した。FRB高官からはこのところ、金融緩和について慎重な見方が相次いでいる。中国経済の鈍化懸念もマイナス。先週までにほぼ出揃った中国の月次経済統計は、内需の弱さを改めて浮き彫りにする内容だった。本土株安や欧米の指数先物安をにらみながら、香港の指数は下げ幅を拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が5.9%安、自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)が5.2%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.4%安と下げが目立った。中国宏橋については、増資計画が嫌気されている。
 セクター別では、新興EV(電気自動車)が安い。小鵬汽車(9868/HK)が10.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.7%、蔚来集団(9866/HK)が3.4%ずつ下落した。小鵬汽車が17日発表した7〜9月期決算は売上高が前年同期比で約2倍と市場予想通り堅調だったが、10〜12月期の売上高見通しは予想を下回っている。高成長の期待が後退し、失望売りが先行した。そのほか、ライダー(LiDAR)や自動運転システムなどスマートドライブ関連も急落。禾賽科技(2525/HK)が7.7%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)と文遠知行(800/HK)がそろって6.1%安と値を下げた。
 非鉄・産金セクターも売られる。中国宏橋や紫金鉱業のほか、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.6%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.1%安、江西銅業(358/HK)が3.4%安、霊宝黄金(3330/HK)が8.9%安、招金鉱業(1818/HK)が5.1%安で引けた。
 半面、半導体セクターの一角は物色される。華虹半導体(1347/HK)が3.5%、黒芝麻智能科技(2533/HK)が3.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.4%、晶門半導体(2878/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 本土マーケットも3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.81%安の3939.81ポイントで取引を終了した。不動産が安い。素材、インフラ関連、エネルギー、自動車、公益、医薬、銀行・保険、運輸なども売られている。半面、半導体の一角は買われた。


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