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2019/07/05 13:30

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、上海総合は0.2%下落 無料記事

 5日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.90ポイント(0.08%)高の28817.67ポイントと3日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.96ポイント(0.15%)安の10897.43ポイントと3日続落した。半日の売買代金は317億8600万香港ドルに縮小している(4日前場は440億3700万香港ドル)。
 米中通商交渉の再開がプラス。米代表団が来週、貿易協議のため北京を訪問することが判明した。6月末の米中首脳会談では、貿易協議の再開が合意されている。ただ、中国商務部は4日、「通商合意に達するためには、米国がこれまでに課した関税を撤廃することが必要」との認識を示すなど合意までのハードルは高いようだ。貿易摩擦を背景に、中国景気が減速するとの不安も残っている。米国で日本時間今夜、6月の米雇用統計が公表されることも、投資家の様子見ムードを強めさせている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.4%高、本土系不動産の中国海外発展(688/HK)が1.2%高と上げが目立った。領展房地産投資信託基金は上場来高値を連日で更新している。
 業種別では、食品飲料や小売などの消費関連がしっかり。上記した万洲国際のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.8%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.7%高、国美零售HD(493/HK)が4.8%高で引けた。
 半面、中国自動車セクターはさえない。吉利汽車HD(175/HK)が4.9%安、比亜迪(BYD:1211/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって1.7%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.1%安と値を下げた。
 5Gネットワークや半導体関連の銘柄群も軟調。中興通訊(ZTE:763/HK)が1.3%安、京信通信系統HD(2342/HK)が1.1%安、中国鉄塔(788/HK)が0.9%安、中国通信服務(552/HK)が0.7%安、華虹半導体(1347/HK)が3.8%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.3%安と下落した。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の2999.92ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。航空・防衛関連株、インフラ関連株、金融株の一角も売られた。半面、海運・港湾株、消費関連株、医薬品株は買われている。


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