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2019/07/29 13:21

香港前場:ハンセン1.2%安で続落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 週明け29日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比340.91ポイント(1.20%)安の28056.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.09ポイント(0.87%)安の10759.08ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は368億2400万香港ドルとなっている(26日前場は391億6700万香港ドル)。
 重要イベントを前に買い手控えムードが広がる流れ。中国・上海であす30日(31日まで)、閣僚級の米中貿易協議がスタートする。合意形成は難しいとの観測が流れるなか、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。また香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正に端を発したデモが続いている(週末のデモ実施は8週連続)。投資家心理の重しとなった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%安、同じく香港不動産の新世界発展(17/HK)が3.8%安、香港地下鉄など運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が3.7%安、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の金融が安い。中信証券(6030/HK)が2.6%、海通証券(6837/HK)が2.2%、中国工商銀行(1398/HK)が2.5%、中国銀行(3988/HK)が1.2%、中国人寿保険(2628/HK)が2.2%、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.5%ずつ値を下げた。
 中国不動産セクターもさえない。碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安、万科企業(2202/HK)が1.9%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.6%安、中国金茂HD(817/HK)が1.3%安、華潤置地(1109/HK)が1.2%安で引けた。
 他の個別株動向では、コンテナ製造大手の勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が6.4%安と急落。中間期の上半期決算について、赤字幅が前期から拡大するとの業績悪化見通しが嫌気されている。米中貿易摩擦を背景にコンテナ需要が低迷し、市場競争が激化した。
 本土マーケットは5日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.80%安の4372.63ポイントで前場の取引を終えた。不動産株と金融株が下げを主導する。医薬品株、運輸株、素材株の一角も売られた。半面、発電株は高い。食品・飲料株、ハイテク株も物色された。


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