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2019/09/11 13:44

香港前場:ハンセン1.4%高で続伸、上海総合は横ばい 無料記事

 11日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比361.19ポイント(1.35%)高の27044.87ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が131.77ポイント(1.27%)高の10535.11ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は455億6800万香港ドルとなっている(10日前場は412億3800万香港ドル)。 
 通商問題を巡る米中の歩み寄りが期待される流れ。香港の英字紙は10日、「中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制の緩和などを条件に、中国は米国産の農産物を購入する方針」と伝えた。さらに、華為は10日、米政府に対する訴訟の一部を取り下げたと発表している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港関連の上げが目立つ。中銀香港(2388/HK)が4.4%高、新鴻基地産発展(16/HK)と九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって3.4%高、新世界発展(17/HK)と長江実業集団(1113/HK)がそろって3.3%高で引けた。足元では香港情勢の不透明感で下げがきつかっただけに、投資家心理が上向く中で買い戻しに勢いがついている。
 業種別では、中国の金融が高い。海通証券(6837/HK)が4.0%、中信証券(6030/HK)が2.8%、中国太平保険HD(966/HK)が3.1%、新華人寿保険(1336/HK)が3.0%、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%、中国農業銀行(1288/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。龍湖地産(960/HK)が2.6%高、首創置業(2868/HK)が1.9%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.8%高、広州富力地産(2777/HK)が1.4%高と値を上げた。
 半面、医薬品セクターは安い。中国神威薬業集団(2877/HK)が6.0%、薬明生物技術(2269/HK)が4.1%、康哲薬業HD(867/HK)が3.1%、中国生物製薬(1177/HK)が2.6%、石薬集団(1093/HK)が1.7%ずつ値を下げた。
 本土マーケットは、ほぼ横ばい。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10ポイント安の3021.10ポイントで前場の取引を終えた。医薬品株が安い。食品・飲料株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、金融株は高い。不動産株、自動車株なども買われた。



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