/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/09/26 13:27

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は0.7%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.48ポイント(0.16%)高の25985.83ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.12ポイント(0.24%)高の10192.90ポイントと9日ぶりに反発した。半日の売買代金は362億6300万香港ドルに低迷している(25日前場は437億4100万香港ドル)。
 米中通商協議の進展が期待される流れ。トランプ米大統領は25日、「中国との通商合意スケジュールは、多くの人が考えているより早いだろう」と記者団に語った。米中両国がお互いに配慮している点を踏まえ、「合意が得られる公算は高い」と述べている。
 ただ、上値は重い。米議会上下両院の外交委員会が25日、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」をそれぞれ全会一致で可決したことがネガティブだ。「内政への粗暴な干渉だ」と批判し、中国側は猛反発している。香港の反政府行動が活発化するとの不安感も強まった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が3.4%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.8%高と上げが目立っている。
 セクター別では、中国の不動産がしっかり。上述した華潤置地のほか、保利置業集団(119/HK)が1.9%高、龍湖地産(960/HK)が1.5%高、広州富力地産(2777/HK)が1.2%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.1%で引けた。
 中国銀行セクターも高い。招商銀行(3968/HK)が3.4%、中国民生銀行(1988/HK)が1.7%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.3%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.2%高と上昇した。
 半面、小売や食品・飲料など消費関連セクターはさえない。聯華超市(980/HK)が5.0%安、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.6%安、国美零售HD(493/HK)が1.4%安、統一企業中国HD(220/HK)が2.6%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.1%安と値を下げた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.73%安の2933.98ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。資源・素材株、医薬品株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、海運株は高い。銀行株も買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース