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2019/07/26 13:26

香港前場:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比127.26ポイント(0.45%)安の28467.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.00ポイント(0.49%)安の10876.36ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は391億6700万香港ドルとなっている(25日前場は372億9600万香港ドル)。
 外部環境の悪化が意識される流れ。昨夜の米株市場では、複数の企業が決算下振れし、主要株価指数がそろって下落した。香港・中国でもこれから決算発表が本格化することもあり、投資家の慎重姿勢が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)が本日の公開市場操作を見送り、週間で4100億人民元の資金を市場から吸収したこともマイナス材料だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.4%安、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.8%安、電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.7%安、保険のAIAグループ(1299/HK)と石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)がそろって1.5%安と下げが目立った。
 業種別では、5Gネットワークや半導体関連が安い。中国通信服務(552/HK)が2.1%、京信通信系統HD(2342/HK)と中国鉄塔(788/HK)がそろって1.9%、中興通訊(ZTE:763/HK)が0.8%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.3%ずつ下落した。
 中国自動車セクターもさえない。北京汽車(1958/HK)が3.6%安、長城汽車(2333/HK)が1.6%安、東風汽車集団(489/HK)が1.1%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.0%安で引けた。
 他の個別株動向では、ツガミ(6101/東証)の子会社で、工作機械メーカーの津上精密機床中国(プレシジョン・ツガミ・チャイナ:1651/HK)が4.3%安と急落。4〜6月期の40〜50%減益見通しが嫌気された。
 このほか、マカオ・カジノの澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.1%安。コタイ地区で建設中の新カジノリゾート「上葡京(グランドリスボアパレス)」について、開業スケジュールの先送りが失望されている。
 本土マーケットも4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の2932.60ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。ハイテク株、資源・素材株、消費関連株の一角も売られた。半面、航空・貿易関連株は高い。医薬品株、ゼネコン株なども買われた。


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