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2020/07/06 13:35

香港前場:ハンセン3.5%高で4日続伸、上海総合は4.2%上昇 無料記事

 週明け6日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比875.07ポイント(3.45%)高の26248.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が394.67ポイント(3.85%)高の10637.96ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は1259億6300万香港ドルに拡大している(3日前場は871億3000万香港ドル)。
 中国経済の持ち直しを期待した買いが続く流れ。先週までに公表された経済指標が相次いで上振れたことや、複数業種の経営状況に改善が見られることが支援材料だ。また、6日のNYダウ先物が上げ幅を広げて推移していることや(先週末の米市場は休場)、本土株が大幅続伸でスタートしたことも買い安心感につながっている。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が10.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が10.4%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が9.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が9.3%高と値上がり率上位に並んだ。
 セクター別では、中国の金融が高い。上記した中国人寿保険のほか、衆安在線財産保険(6060/HK)が12.9%、中国太平保険HD(966/HK)が11.3%、中信証券(6030/HK)が12.7%、海通証券(6837/HK)が12.2%、招商銀行(3968/HK)が6.8%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が5.3%ずつ上昇した。インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険に関しては、6月中間期の利益倍増見通しが好感されている。
 空運・海運、物流など運輸セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が5.8%高、中国国際航空(753/HK)が5.2%高、中国東方航空(670/HK)が4.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が7.5%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.9%高、中国外運(サイノトランス:598/HK)が7.6%高、深セン国際HD(152/HK)が4.7%高で引けた。
 そのほか、海南省の省都・海口市で空港を運営する海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が48.0%高と連騰(3日は29.2%高)。最高値を連日で更新した。同空港が位置する観光地の海南島では、免税措置の拡大が7月1日から実施されている。旅客が殺到していると伝わるなか、業績の上振れ期待が高まった。
 半導体や通信設備・工事など第5世代移動通信システム(5G)関連も物色される。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が13.4%高、華虹半導体(1347/HK)が10.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が8.5%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.2%高、中国通信服務(552/HK)が4.3%高と値を上げた。SMICと華虹半導体はそれぞれ、上場来高値を更新している。
 本土マーケットは大幅に5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.24%高の3286.60ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。ハイテク株、不動産株、消費関連株、自動車株、資源・素材株、運輸株、インフラ関連株など幅広く買われた。


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