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2019/06/20 18:49

中国:「冬小麦」機械収穫率96%、自動運転コンバインも登場 無料記事

 中国各エリアの小麦主産地で、「冬小麦」(秋に種を播いて翌年の初夏に収穫する小麦)の収穫作業がほぼ終了した。コンバインによる収穫は南方で5月28日に始まり、次第に北上。6月18日時点の収穫面積は全国3億ムー(約20万平方km)に積み上がった。今年の機械収穫率は96%に拡大している。中国政府系メディアが19日付で伝えた。
 全国に投入されたコンバインは合計64万台に達し、前年同期と比べて1万台多い。旧式型機の更新も進み、新型機の比率は70%を超えた。1台当たりの収穫率を3割超も高めている。単日の機械収穫面積が1000万ムーを超えた日数は14日と、前年同期比で3日増えた。最盛期のピーク時には1日で2100万ムーを収穫している。
 収穫や播種が重なる今初夏の農業繁忙期は、中国の衛星測位システム「北斗」を活用した自動運転農機が試験田に投入されたことも注目された。
 農業農村部は今年、地域をまたいで作業する農機の「作業許可証」を例年より1カ月繰り上げて交付した。これらの農機は、農業農村部の直営サイト「農機直通車」やスマートフォンアプリなどを通じて需給マッチングサービスが提供されている。江蘇省では繁忙期の農機向け燃料価格を15%優遇した。運転者の給油コスト負担を合算で4500万人民元(約7億330万円)軽減している。


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