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2019/07/03 13:46

香港前場:ハンセン0.2%安で小反落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比52.19ポイント(0.18%)安の28823.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.91ポイント(0.64%)安の10911.32ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は446億9100万香港ドルとなっている(2日前場は646億7800万香港ドル)。
 米中通商問題に対する楽観的なスタンスがやや後退。米中の通商交渉は長期化する――との見方が改めて広がっている。ナバロ米大統領補佐官(通商担当)は2日、「中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制の緩和は限定される」と説明した。原油安もマイナス。昨夜のWTI原油先物は買いが先行したものの、終値では4.8%安と急反落した。世界経済の減速懸念がくすぶるなか、需要の先細りが警戒されている。もっとも、下値は限定的。金融緩和期待が世界的に広がっていることを受けて、不動産株などの主導でハンセン指数は一時プラス圏で推移した。
 業種別では、エネルギー関連が安い。石油大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.3%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.6%、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が2.0%ずつ下落した。
 米中動向の影響を受けやすい銘柄群も売られる。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.5%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.3%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.1%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.6%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.5%安と値を下げた。
 半面、不動産セクターは高い。本土系の雅居楽集団HD(3383/HK)が4.8%、広州富力地産(2777/HK)が3.2%、華潤置地(1109/HK)が2.8%、香港系の恒隆地産(101/HK)が2.9%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.0%、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%安の3022.74ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。資源・素材株、ハイテク株、海運株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。産金株、医薬品株の一角も買われた。


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