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2019/11/11 13:23

香港前場:ハンセン2.1%安で続落、上海総合1.2%下落 無料記事

 週明け11日前場の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比580.59ポイント(2.10%)安の27070.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が199.64ポイント(1.83%)安の10682.66ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は435億1700万香港ドルとなっている(8日前場は427億9800万香港ドル)。
 香港情勢の悪化を懸念。週末のデモはさらに拡大し、過激化した一部のデモ隊は10日、地下鉄駅や商業施設を破壊した。多数の参加者が拘束されている。抗議行動は続き、11日朝方はデモ参加者2人が警察に撃たれ、うち1人は危篤状態に陥ったとも伝わった。また、今月4日の抗議行動中にビルから転落した科技大学大学生(22)は、先週8日に死亡が確認されている。中国景気の先行き不安も強まる状況。先週末に公表された10月の物価統計では、企業活動の目安となる中国生産者物価指数(PPI)が予想以上に低下した。
 ハンセン指数の構成銘柄は、香港系の主導でほぼ全面安(50のうち49が下落)。新世界発展(17/HK)が7.1%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって4.4%安と値下がり率上位に並んだ。
 セクター別では、中国の自動車が安い。長城汽車(2333/HK)が4.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.3%、北京汽車(1958/HK)が3.0%、広州汽車集団(2238/HK)が2.5%、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%ずつ下落した。中国の10月乗用車販売は5.7%減。縮小ペースは前月(6.5%減)からやや鈍化したものの、マイナス成長は4カ月連続となっている。
 港湾・海運セクターもさえない。招商局港口HD(144/HK)と中遠海運港口(1199/HK)がそろって2.2%安、大連港(2880/HK)が2.0%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.5%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%安で引けた。
 スマホや通信設備・工事など5Gネットワーク関連も売られる。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.0%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.8%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.5%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.5%安、長飛光繊光纜(6869/HK)が4.0%安、中国通信服務(552/HK)が2.6%安と値を下げた。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.22%安の2928.04ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。ハイテク株、資源・素材株、自動車株、空運株、銀行株なども売られた。



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