/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/11/18 13:26

香港前場:ハンセン1.1%高で続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 週明け18日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比292.11ポイント(1.11%)高の26618.77ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.33ポイント(1.00%)高の10529.13ポイントと4日ぶりに反発した。半日の売買代金は377億6800万香港ドルにやや拡大している(15日前場は330億4900万香港ドル)。
 米中通商協議の進展が追い風。中国メディアは17日、「中国の劉鶴副首相が16日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と電話会談した」と報じた。これより先、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が米中協議について、「第1段階の合意取りまとめが近い」と発言している。
 中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は朝方、7日物リバースレポを通じ市中に1800億人民元の資金を供給した。レポ取引は10月25日以来、約3週ぶりとなり、さらに、金利を従来の2.55%から2.50%に引き下げている。
 香港情勢の警戒感などで朝方は上値の重さが目立っていたものの、徐々に買いの勢いを増した。「香港警察は18日早朝、学生らの抗議拠点、香港理工大学に突入した」などと報じられている。警察は「火炎瓶などの使用が続けば、実弾を使用する」と警告した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.1%高、香港系不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.7%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.5%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.1%高と上げが目立った。時価総額上位の本土系金融も買われている。
 業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、東風汽車集団(489/HK)が3.0%、広州汽車集団(2238/HK)が2.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。広州富力地産(2777/HK)が3.9%高、中国金茂HD(817/HK)が2.5%高、中国海外発展(688/HK)と融創中国HD(1918/HK)、中国恒大集団(3333/HK)がそろって2.0%高と値を上げた。
 港湾・物流、海運関連の銘柄群も物色される。中遠海運港口(1199/HK)が3.0%高、天津港発展HD(3382/HK)が1.4%高、深セン国際HD(152/HK)が1.7%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.1%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.2%高で引けた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.58%高の2908.12ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。資源・素材株、金融株、海運株、インフラ関連株、医薬品株なども買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース