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2019/09/19 13:25

香港前場:ハンセン1.2%安で4日続落、上海総合は横ばい 無料記事

 19日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比332.21ポイント(1.24%)安の26421.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が110.53ポイント(1.05%)安の10367.97ポイントとそろって4日続落した。半日の売買代金は388億2400万香港ドルとなっている(18日前場は327億900万香港ドル)。
 香港景気の失速を警戒した売りが続く。「逃亡犯条例」改正案に端を発した反政府抗議行動に収束の気配は見えず、実体経済に対する悪影響の顕在化が投資家心理を冷やしている。足元では、香港企業の業績悪化見通しが相次ぐ状況。化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)は18日引け後、反香港政府デモの影響で業績が急速に悪化していると報告した(同社株は0.6%安と続落)。香港の金融動向も不透明。香港金融管理局(HKMA)は19日、米利下げを受け政策金利である翌日物基準金利を引き下げたが、域内市中銀行の対応は定まっていない。米中通商協議の進展期待などで各指数はプラス圏でスタートしたものの、程なくマイナスに転じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.0%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.8%安、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が2.2%安、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(1113/HK)が1.9%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の自動車セクターが安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.2%、東風汽車集団(489/HK)が3.9%、北京汽車(1958/HK)が2.3%、長城汽車(2333/HK)が1.8%ずつ下落した。
 中国金融セクターもさえない。交通銀行(3328/HK)が1.7%安、招商銀行(3968/HK)が1.6%安、海通証券(6837/HK)と中信証券(6030/HK)がそろって1.9%安、中国平安保険(2318/HK)と中国太平保険HD(966/HK)がそろって1.6%安で引けた。
 半面、スマホや5Gネットワーク、半導体などハイテク関連銘柄の一角は物色される。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%高、舜宇光学科技(2382/HK)が2.1%高、京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)が3.3%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が0.7%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が2.2%高、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.1%高と値を上げた。
 本土マーケットは、ほぼ横ばい。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01ポイント高の2985.67ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連株が高い。自動車株や医薬品株、レジャー関連株、インフラ関連株の一角も上昇した。半面、不動産株は安い。食品・飲料株、エネルギー株や銀行・保険株の一角も売られた。



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