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2019/10/17 13:22

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は横ばい 無料記事

 17日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比198.37ポイント(0.74%)高の26862.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が41.92ポイント(0.40%)高の10574.09ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は410億9400万香港ドルとなっている(16日前場は453億1700万香港ドル)。
 香港の政策に対する期待感が持続する流れ。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が16日、施政方針演説で住宅問題に焦点をあてた各種政策を発表し、景気テコ入れスタンスを強調したことが引き続き材料視された。ただ、上値は限定的。中国であす18日、第3四半期GDP成長率と9月の各種経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)がまとめて発表されることもあり、結果を見極めたいとするムードも漂っている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港関連の上げが目立つ。新世界発展(17/HK)が4.3%高、恒基兆業地産(12/HK)が3.1%高、新鴻基地産発展(16/HK)が2.5%高、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.0%高で引けた。
 業種別では、マカオ・カジノが高い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.4%、美高梅中国(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が1.3%ずつ値を上げた。
 中国自動車セクターもしっかり。華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.2%高、長城汽車(2333/HK)が1.1%高、北京汽車(1958/HK)が1.0%高と上昇した。
 他の個別株動向では、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が4.7%高と急反発。事業拡大の方針が好感された。同社は16日引け後、都市ガス事業の強化に向け、湖南省などに拠点を置く企業17社に投資すると発表している。投資総額は16億5535万人民元(約250億円)に設定した。
 本土マーケットは、ほぼ横ばい。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14ポイント高の2978.85ポイントで前場の取引を終えた。保険株が高い。ハイテク株、空運株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。海運株、医薬品株、消費関連株も売られた。



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