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2019/11/01 13:23

香港前場:ハンセン0.4%高で続伸、上海総合0.7%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比113.48ポイント(0.42%)高の27020.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が53.40ポイント(0.51%)高の10586.64ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は434億9400万香港ドルとなっている(10月31日前場は434億9900万香港ドル)。
 安寄り後に買われる流れ。内外の景気先行き懸念や米中通商協議の不透明感再燃などで安く始まったものの、指数は中盤からプラスに転じた。香港では7〜9月期GDP成長率(速報値)が前期比で3.2%減少。前四半期に続きマイナス成長となったことで、10年ぶりにリセッション(景気後退)入りしている。米国では、シカゴ地区購買部協会が公表した10月の景気指数(PMI)が2カ月連続で景況判断の境目50を割り込み、3年10カ月ぶり低い水準の43.2にまで落ち込んだ。景気不安が高まるなか、米当局は追加の景気テコ入れ策を打ち出す――との思惑も流れている。
 取引時間中に民間が公表した10月の財新・中国製造業PMIは予想に反し前月から上向き、2017年2月以来の高水準を記録した。他方、中国国家統計局などが前日に発表した同月の製造業PMIは、予想以上に悪化し、景況判断の境目となる50を6カ月連続で割り込んでいる。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.3%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.2%高、都市ガス大手の香港中華煤気(ホンコン・チャイナガス:3/HK)が1.7%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が1.6%高と上げが目立った。
 業種別では、5Gネットワーク関連が高い。中国通信服務(552/HK)が8.7%、長飛光繊光纜(6869/HK)が8.3%、京信通信系統HD(2342/HK)が5.5%、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.7%、中国鉄塔(788/HK)が1.7%ずつ上昇している。中国では1日、5G商用サービスが正式スタートした。
 小売や家電の消費関連セクターもしっかり。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.6%高、国美零售HD(493/HK)が1.4%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が4.4%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)と海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)がそろって2.0%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.73%高の2950.47ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。不動産株、消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、ハイテク株、運輸株なども買われた。


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