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2019/05/23 16:55

香港前場:ハンセン1.3%安で反落、上海総合0.8%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比359.35ポイント(1.30%)安の27346.59ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が173.22ポイント(1.63%)安の10431.33ポイントと続落した。半日の売買代金は500億900万香港ドルにやや拡大している(22日前場は426億4700万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安が強まる流れ。米国の「中国ハイテク包囲網」が広がりをみせるなか、企業業績の悪化が警戒されている。トランプ米政権がエンティティリスト(輸出を規制する外国企業リスト)に追加した中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡っては、英半導体設計会社アームが取引を停止すると報じられた。また、同リストには杭州海康威視数字技術(002415/SZ)を含む5社が追加される可能性があると伝えられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土大手行の中国銀行(3988/HK)が7.3%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.3%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.3%安と下げが目立つ。中国銀行に関しては、配当権利落ちの影響も大きかった(権利落ちの修正後は1.5%安)。
 業種別では、自動車が安い。上記した吉利汽車HDのほか、長城汽車(2333/HK)が5.2%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、華晨中国汽車HD(1114/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって3.8%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.9%ずつ下落した。
 半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群もさえない。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.3%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.4%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.5%安、中国通信服務(552/HK)が4.9%安、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%安とそろって反落している。前日の相場では、「当局が先端技術製品の内製化に注力する」との観測で急伸していた。
 他の個別株動向では、モニター・液晶テレビOEMの冠捷科技(TPVテクノロジー:903/HK)が1.6%安と反落(一時4.4%安)。昨日引け後に報告した1〜3月期決算は黒字に転換したものの、同社は欧米販売比率が高いだけに、通期業績に対する不透明感が強まった。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%安の2867.48ポイントで前場の取引を終えた。保険株が急落。自動車株、ハイテク株、消費関連株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。



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