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2019/05/22 13:26

香港前場:ハンセン0.3%高で4日ぶり反発、上海総合0.02%安 無料記事

 22日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比82.71ポイント(0.30%)高の27739.95ポイントと4日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.89ポイント(0.12%)高の10647.51ポイントと続伸した。半日の売買代金は426億4700万香港ドルに縮小している(21日前場は544億2600万香港ドル)。
 昨夜の米株高を好感した買いが先行。米株市場では、米商務省が20日(日本時間21日)、華為に対する禁輸措置について一部の取引を90日間猶予すると発表したことが好感された。とは言え、米中貿易摩擦の不安が完全に払しょくされたわけではなく、香港市場では上値を買い進む動きは限定的となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、カジノ関連の上げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.3%高と買われている。「足元のカジノ収入が堅調に推移している」と伝わった。米中動向に影響を受けやすい銘柄群も物色される。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.0%、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.9%ずつ値を上げた。万洲国際と創科実業は米国の売上比率大きく、舜宇光学科技は米アップルに部品を供給している。
 半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も高い。華虹半導体(1347/HK)が7.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.1%、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.2%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%、中国通信服務(552/HK)が2.6%、中国鉄塔(788/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 半面、ゼネコンや車両製造などインフラ関連セクターはさえない。中国鉄建(1186/HK)が1.8%安、中国建築国際集団(3311/HK)が0.7%安、中国中鉄(390/HK)が0.5%安、中国交通建設(1800/HK)が0.4%安、中国中車(CRRC:1766/HK)が1.5%安で引けた。
 本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の2905.40ポイントで前場の取引を終えた。前日に急伸した素材関連が安い。不動産株、自動車株、保険・証券株の一角も売られた。半面、ハイテク株は急伸。食品・飲料株、医薬品株の一角も買われた。

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